1. はじめに

武蔵野東学園 では、小学部から中学部までの9年間を通じて、「英語を使える力」の育成に力を入れています。単に「学ぶ科目」ではなく、“伝えるためのツール”として英語を身につける教育スタイルが一貫していることが特長です。この記事では、小学校での基礎から中学での実践的学習まで、段階的に歩む英語教育の全貌をわかりやすく解説します。

2. 小学校での基盤づくり:楽しく、丁寧に

■ティームティーチングで一人ひとりを丁寧に

武蔵野東学園 武蔵野東小学校では、日本人教師と外国人講師がタッグを組むティームティーチングを導入。週1~2時間の英語の授業では、会話・歌・チャンツ・フォニックスなどを通じて、子どもたちにとっての“英語の楽しさ”を育てます。また、毎学期の個別テストを通じて生徒の習熟度を丁寧に追跡・支援しています。

■学年別ステップアップ学習

  • 1~2年生:大文字・小文字、フォニックス、英検Jr.の導入など、基礎力と英語への親しみを養います。
  • 3~4年生:書く力・読む力の土台作りとして、ノート練習とSRA Reading Laboratory教材での個別リーディングを開始。
  • 5~6年生:オリジナル単語検定や英検対策を通じて、自らの力をはかる学びへ。卒業時には英検5級以上の取得率が70%以上に上ります

■個別教材で“自分のペース”学習

iPad教材によるオンライン英語も2年生から導入。子どもたちが自身の習熟度に合わせて進められる環境を整えています 。
参考 教科指導|教育内容|学校法人武蔵野東学園 武蔵野東小学校

3. 中学校で「話す力」を強化する実践英語へ

■オンライン英会話でマンツーマン指導

武蔵野東学園 武蔵野東中学校では、2017年より、QQEnglishと提携し週1回のオンライン英会話を導入。マンツーマン形式により、生徒一人ひとりの発話量が飛躍的に増えました。以前のネイティブ2人+10数名での授業では発話機会に限りがあったものが、今では「英語脳フル回転!」という達成感を得る生徒が多数います。

武蔵野東中学校 様 国際人として活躍できる人材を目指して | オンライン英会話ならQQ English

■習熟度別編成とコース別教材

定期テストに基づく習熟度診断でクラスを3つに分け、中でも「英語特別コース(帰国生含む)」ではトピックカンバセーション教材を使用。一般クラスでも“Talking Time”教材で基礎音声力を強化しています。

■オールイングリッシュ授業とALTとの交流

授業の一部はオールイングリッシュで進行。ALTと日本人教員が連携し、生徒の自然な英語力を育成。また、給食時や放課後の会話タイムで、授業以外でも英語に触れる機会を提供しています

4. 成果と変化:生徒の声と検定結果

■日常化する英語、見えてきた変化

「カタカナ英語が通じない」という実感、生徒の達成感、「疲れたけど楽しかった」という前向きな声が多数。オンライン英会話導入で英語を話すハードルがぐっと下がりました(引用元: オンライン英会話 « 武蔵野東中学校)。

■検定成果も顕著

5. 教員の工夫と運用の舞台裏

■導入準備と運用の工夫

オンライン英会話の導入には、PC準備やスケジュール管理、生徒名簿の更新など、教職員の事前準備が増加。しかし、一方で日本人教員の発音指導の負担が軽減され、質の高い音声教育に集中できるようになりました 。

■ICTと教員研修の連携

QQEnglishはTESOL資格取得を義務付けるなど、教師研修も兼ねた導入体制を整備。教員間での情報共有・教材研究も活発に行われています。

6. 国際人としての資質を育てる教育展望

武蔵野東学園の英語教育は、“グローバル社会で伝え合える人材”を目指します。英語力はもちろん、多様な文化や習慣を尊重する姿勢も育成目標の一つです (引用元:武蔵野東学園 知れば知るほど魅力的!武蔵野東中学校の教育に迫る)。

また、帰国生を含めた多彩な学びの環境が、英語特別コースやスピーコン発表などを通じて、生徒の実践力と自信を支えています(引用元:武蔵野東中学校 > 海外・帰国子女 受け入れ校を特集!!

7. まとめ:9年一貫で“英語が当たり前”に

特徴小学校中学校
教師体制日本人+外国人によるティーム指導日本人+ALT+オンライン講師の連携
教材・手法フォニックス・SRA・iPad教材習熟度別教材+トピック会話+Talking Timeなど
実践機会英検Jr.・英検取得目標オンライン英会話・スピーコンなど日常化
成果英検5級以上取得率70%以上準2級取得率75~85%

小→中へと自然につながる英語カリキュラムにより、「英語が非日常」から「自然と使える日常」に変わる学びが実現されています。

「話せるようになりたい」
その気持ちをちゃんと育てる環境が、武蔵野東学園にはあります。
文法を覚えるだけではなく、伝えたいことを言ってみる。
伝わったときに、うれしいと感じる。

そういう体験を小学生、中学生のうちから積める学校は、まだ多くありませんが、武蔵野東学園はそれを実現している数少ない学校の一つかと思います。

参考記事

英語を“教科”で終わらせない —— 武蔵野東中学校の英語教育が目指すもの|ノブTEL

musashiblog

最近、話題の武蔵野東学園の話で、個人的に学校・教育関係に興味を持ち、ブログを起ち上げました。
武蔵野東学園をはじめとした、最新の学校・教育ニュースに切り込んでいきます!

By musashiblog

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